こんにちは!HOPPA東和親水(東京都足立区認可保育園)です。
厳しい暑さが続く中、子どもたちは汗をかき顔を赤らめながらも「おはよう!」と笑顔で登園しています。
今回のブログでは、幼保小連携活動として5歳児クラス「プログラミングレッスン」の一部を公開保育した様子をご紹介します。
7月27・28日の2日間足立区第6ブロック幼保小連携活動として、近隣の小学校や幼稚園・保育園の職員、そして教育委員会の方合わせて11名をお招きし公開保育を実施しました。
幼保小連携活動とは、幼稚園・保育園・小学校の連携活動を通して園の先生と小学校の教員が互いの教育・保育内容、子どもたちの発達と学びを理解し合い、移行期に関する課題解決に取り組むことを目的とした活動です。
子どもに関わる大人が立場を越えて連携し、架け橋期(義務教育開始前後の5歳児から小学校1年生の2年間)にふさわしい学びの実現と生活の基盤を育むことを目指しています。
HOPPA東和親水ではプログラミングレッスンを、4歳児月1回・5歳児月2回取り組んでいます。
子どもたちは知育timeとは違った学習法に興味を持ち、真剣な表情を浮かべながら先生の言葉にしっかりと耳を傾けています。
【公開保育1日目】
1日目のプログラミングレッスンのねらいは、対面・垂直の左右の理解を深めることです。それによって、左右の理解 ( 対面 ⇒ 左右反転 / 垂直 ⇒ 左右が異なる)が身についていきます。
多くの大人に囲まれ緊張の表情を浮かべる子どもたちでしたが、プログラミングレッスンが始まると話をしっかり聞き、マップの上で「1・2の左!」「1・2の右!」とみんなで声を掛け合いながら楽しく取り組んでいました。
みんな同じ向きだと、どうなるのか?
先生が反対向きだと、どうなるのか?
みんなバラバラの向きだと、どうなるのか?
左右の目印となるバンドを確認しながら、お友だちと同じ向きになったり、違う向きになったりと、いろいろな向きを試しながら左右の理解を深めていました。
【公開保育2日目】
2日目のプログラミングレッスンのねらいは、左・右どちらか1回の方向転換がある動きをプログラミングすることです。この取り組みの中で、対象物についての左右を理解し、目的に合った方向を選ぶ力が自然と身についていきます。
このプログラミングレッスンは、グループワークで取り組みます。
指示された内容を順序立てて組み立て、コミュニケーションを通して答えを導き出すことが出来るのか?子どもたちの様子を見てみましょう。
最初は、個々に考え進めてしまう子どもたちの姿も見られましたが、先生から「お友だちと確認する大切さ」や「お友だちの意見を聞く大切さ」を伝えていくと、「まっすぐは緑!」「右を向きたいから…赤だ!」「左にいかなくちゃだから…黄色だよね?」と、両手首にはめている左右の目印を確認しながら、グループ内で声を掛け合う姿へと変わりました。
実際に自分たちで考えたプログラムをキュベットくんに実行してもらうと…
子どもたちは「あれ?反対向きになっちゃった!」と少し悔しい思いを感じながら机に戻り、原因を考え始めます。考えた順序を見直しながら修正し、再度挑戦する積極的な姿も見られました。
プログラミングレッスンを終え、子どもたちは緊張がほぐれた様子。
公開保育後の協議会では、多くの気づきの点や感想を教育委員会の方々から伺うことができたのでご紹介します。
【公開保育後の協議会の感想】
【Q1】子どもが自分で考えて行動したり、自分の好きなことを進んでおこなうなど、主体的な活動がみられましたか?(環境・興味・意欲・気づき・試す・工夫するなど)
【A】
・お友だちの様子を伺いながら、行動を確かめ予想していた。
・興味や楽しさを感じ、ワクワクしながら取り組んでいた。
【Q2】友だちとの関わりはいかがでしたか?(言葉による伝え合い)
【A】
・先生となぜ違うのか、言葉のレパートリーで伝えようとしていた。
・話し合いながら答えを考える協調性が見られた。
・正解をわかっていても、他のお友だちに正解を教えるのではなくヒントを与えている子もいた。
・役割分担をしながら進めていた。
【Q3】先生の関わりや声かけはいかがでしたか?
【A】
・先生が笑顔で一緒に楽しんでいることにより、子どもたちも笑顔になっていた。
・子どもたちが自分で考えて、行動できるような声掛けをしていた。
・理解できていない子にも、ヒントとなるような声掛けをしていてすごく良かった。
・子どもたちのつぶやきや発した言葉を拾い、共感する言葉がけをしていた。
【Q4】上記質問以外で、気づいたことなどありましたか?
【A】
・他の子どもたちが活動している時に、静かに待っている姿が素晴らしかった。
・「あれ?」「同じ!」と感じたことを、すぐに言葉で伝えているところが良かった。
・活動の最後に振り返りをおこなっていたが、先生が子どもたちの反応をしっかりキャッチして関わっていた。
・待っている間も「ちゃんと座ろう」と子どもたち同士で意識する場面が見られた。
・席を離れる際に、椅子をしまうことを声掛けし身に付くようにしていた。
今回、プログラミングレッスンを公開保育したことで、就学前に身についてほしいことや子どもたちにどのような指導をしていくべきかお話を伺うことができ、より明確な指導内容を見直すことができました。
幼保小連携活動は随時おこなう予定ですので、今後もご指導・ご鞭撻を頂きたいと思います。
プログラミングレッスンを通して、思考力や課題解決力など、プログラミング的思考を楽しみながら自然と育めるよう、日々子どもたちをサポートしていきます。
また同時に、「先生の話って面白いな!楽しいな!聞きたいな!」と思えるような就学前の土台作りも、おこなっていきたいと思います。
次回のブログもお楽しみに♬
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